浄化槽は、家庭や事業所から排出される生活排水やし尿を効率的に処理する重要な設備です。この装置は、環境保全や衛生管理において欠かせない役割を担っています。そのため、定期的なメンテナンスや清掃が必要不可欠です。当社では、浄化槽の維持管理・清掃を通じて、快適で安全な生活環境の維持に貢献しています。
浄化槽清掃
浄化槽内では、微生物の働きによって生活排水中の有機物が分解されますが、その過程で汚泥やスカムが蓄積していきます。この蓄積物を定期的に除去することが、浄化槽の処理機能を正常に保つためのポイントです。清掃を怠ると、処理能力が低下し悪臭や環境汚染の原因となる可能性があります。
清掃の主な手順
- 浄化槽内に蓄積した汚泥・スカムの除去
- 浄化槽全体の洗浄
- 機器類の状態確認と清掃
清掃は、法律で定められた頻度で行われることが推奨されており、通常は年に1~2回程度の定期清掃が必要です。
浄化槽の種類
浄化槽には、処理対象に応じて以下の2種類があります。
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単独処理浄化槽
トイレの汚水のみを処理する浄化槽。かつては一般的でしたが、現在は合併処理浄化槽の導入が推奨されています。 -
合併処理浄化槽
トイレの汚水に加え、台所やお風呂などの生活排水も同時に処理する浄化槽。環境にやさしく、幅広い用途に対応できるため、主に新規設置や改修時にはこのタイプが選ばれます。
注意点: 浄化槽の種類により清掃やメンテナンスの方法が異なるため、適切な対応が必要です。
保守点検
浄化槽の保守点検は、浄化槽管理士の資格を持った専門スタッフが行います。点検では、浄化槽が正常に稼働しているか、各部品に故障や劣化がないかを確認します。さらに、必要に応じて薬品の補充や部品交換も行い、浄化槽の長期的な機能維持を図ります。
保守点検の内容
- 浄化槽の装置や機器の動作確認
- 配管やポンプの点検、必要な修理
- 薬品の補充と調整
- 水質チェック(汚水処理の効果測定)
定期的な点検により、浄化槽の寿命を延ばすことができ、万が一のトラブルを未然に防ぐことが可能です。